トヨタ財団 国際助成プログラム
日韓基礎教育共同プロジェクト

運営団体紹介
プロジェクト趣旨

本プロジェクトについて

Q.なにをするの?

本プロジェクトは、トヨタ財団国際助成プログラムの助成を受けて実施しています。日韓の協力を軸に、基礎教育保障に関する政策、教材、スタッフの養成と研修に関する知見及び実践と研究と政策をつなぐ領域横断的な組織づくりのあり方を相互交流することを通じて、アジアにおける基礎教育保障の解決にむけた国際協同をめざします。2017年11月から2019年11月までに次の4つの事業を行います。

  1. ①国際シンポジウムや交流活動を日韓交互に開催する(学びあい交流事業)。
  2. ②優れた教材と教材開発の視座と方法を翻訳し、共有する。
  3. ③日韓両国の基礎教育保障の現状と課題をまとめたブックレットを作成し、両言語で出版する。
  4. ④「変化の記録」動画(日韓字幕付)を作成し、ネット配信を行う。
躍動するアジアにおける基礎教育保証のための共同研究ネットワークの構築

Q.なぜ日韓共同が必要なの?

これまでアジアにおける基礎教育保障問題は、発展途上国の問題として認識されてきました。ですが、経済的発展を遂げ、学校教育制度が普及した日本や韓国のような国では、経済的事由や移民問題等により、先進国特有の基礎教育保障問題が浮上しています。グローバリゼーションの下で生じているこれらの課題の解決に向けては、国内の限られた情報だけでは展望が見出しづらい状況にあります。

Q.これまでの交流と何が違うの?

日韓の基礎教育関係者の交流は、これまで主に個別の領域かつ個人ベースで行われてきました。活動の継続性や波及の面からも組織的な共同探究ネットワークの構築が待たれています。そこで、本プロジェクトでは、日本側の窓口として基礎教育保障学会が、韓国側の窓口として全国文解・基礎教育協議会が担うことで、組織的な交流をめざします。経済的躍進を遂げる他のアジアの国々の参入を見越した足場づくりとしての日韓共同プロジェクトです。

運営団体紹介

本プロジェクトは、日韓それぞれのハブ機関が協同で進めています。

基礎教育保障学会 (日本側 運営団体)

夜間中学、被差別部落の識字学級、地域日本語教室、生活困窮者への学習支援などに取り組む研究者、実践者、行政関係者、当事者による分野横断的な共同探究ネットワークをめざす。2016年8月設立。

全国文解・基礎教育協議会(韓国側 運営団体)

韓国では、識字教育を「文字を学び、人間が社会的・文化的に解放されていくこと」と捉えて、文解教育という概念が使われています。全国文解・基礎教育協議会は、韓国文解教育協会、全国夜学協議会にならぶ韓国3大文解関連団体の一つです。主に実践者を中心に構成され、支援者養成や教材開発、作文大会などを行っています。1999年設立。

トヨタ財団国際助成プログラムってなに?

 公益財団法人トヨタ財団による国際共同プロジェクトに対する公募型助成事業です。2017年度の募集テーマは、「アジアの共通課題と相互交流 -学びあいから共感へ-」でした。「日本を含む東アジア・東南アジアの各国・地域を対象に、アジアの共通課題の解決に取り組む人々同士が、互いに交流し学びあうことを通じて新たな視点を獲得し、次世代が担う未来の可能性を広げていくことを目的」としています(プログラム趣旨より抜粋)。
ホームページhttp://www.toyotafound.or.jp/international/2017/